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俺の名はクインタス・ダイアス
ローマ兵だ
これは始めの物語でも
終焉の話でもない
辺境で2年が経った
ここはまったくクソのような地だ
大地さえも死を望んでいる
ダイアス百人隊長, 立ちながらの
監視は凄く冷えますね
見てるわけじゃない
向こうになにがあるか分からんからな
夜明けに斥候が戻ります
それまで睡眠をとってください
長くとどまるほど寒さが
骨身に凍みてくる
雨は厳しい北風にのみ道を開く
我々が腐蹄症と凍傷で
勇者を失う間も
ピクト王ゴラコンは
開拓地に軍団を送り続ける
やあ諸君
夜半は冷え込むな
父は本当に敵を破れると信じていた
もっと敵のことを知るべきだ
俺は熟知している
奴らは戦力に合わせて戦い
誘いには乗ってこない
その代わり我々が動き出すまで
挑発を繰り返す
動物のように影に潜み
夜半まで耐え反撃に移る
夜が明けると我々は多大な
損失を大地にまきちらす
これは誇りも終わりもない
新たなタイプの戦争だ
来い! 来てくれ!
マーカス, 馬に乗れ!
門だ!急げ
さあ, 行け!
グラタス
- 自分の身を守れ
ヴィリラス! ヴィリラス!
勝者だ
やりやがったぜ!
- ああ!
もう一度!
十分だろ!
いい戦いだった,
今は飲み明かそう
セプタス, もっとくれ
もう一度だ, ヴィリラス
飲みすぎだ!…酒癖か?
おだやかじゃないな
単なる身の程知らずなのか?
うるせえ! もう一度だ!
よし!やってやろう
セプタス お前が審判だ
俺の横で見てろ
いけ!
やっちまえ!
ヴィリラス! ヴィリラス! ヴィリラス!
- ぶちのめせ
ヴィリラス,ヴィリラス
痛い敗者だ
セプタス?
みんな指示を待ってるのか?
よし!行っちまえ!
くそっ, すっかり目が覚めたぜ!
あいつらいつになったら
平穏ということを学ぶんだ?
何人かはお前が軍団の奴らと
飲んでるのが気に食わないんだ
奴らは忘れちまってるんだ
俺は今では軍団の一員だぞ
兵士よ, 戦ってるか?
- それが俺の仕事だ
将軍からメッセージがある
俺がムチで打つ前に指示に従え
あんた誰だ?
俺はアグリコラ特使の個人的な使節だ
ムチで打つ前に
馬から引きずり降ろして
メッセージを聞き出してやる!
俺も手伝いますよ
休暇はキャンセルだ
アグリコアは兵を動員している
戦争が始まるぞ
上官たちにキャンプを解散させ
警戒の準備を!
失礼をすみません...
- アグリコラに戻って
ただちに駆けつけると伝えてくれ
- 了解です
くそ野郎!
アーロン
ゴラコン,
彼は妻が殺されるまで農夫だった
だが彼は鋤を置き剣を手に取った
彼はピクト人の戦い方を変えた
戦況を変え彼らの王になった
アグリコアは我々をどうするつもりだ?
クソが, ピクト人め!
- いつ軍団を送り込んでくるんだ?
俺はローマの兵士だ! 屈服なぞしねえ!
ローマは血でつぐなわせる
お前が先だ, 百人隊長
奴らを全滅させようが興味はない
鎖で繋いで連れて来ようともな
特使よ, あんたは政治家で
俺は単なる兵士だ
だがあんたがローマへのへの帰還を
願うほど物事は簡単じゃない
骨までもローマに焦がれている
ここは野心の墓場だ
それにだ
あんたのゲームの駒として
兵士を犠牲にはさせない
分かっておる
率直な意見を!将軍
英国征服は失敗に終わるだろう
だが1つの大胆な決断で
戦況は大きく変わる
君が率いる第九軍団が
勝利を収めることも可能だ
名誉と富を手にすることが出来る
栄誉はもう十分だ
命令に背くことになってもか?
そうだな...
蛇を殺すには頭を切らねばならん
ゴラコンを探さねば
そのためには特別なものが必要だ
ヴィリラス将軍, エティンだ
蛮族の追跡者だよ
言葉は話さんが
どんな地形でも追跡が可能だ
狼の仲間なんじゃないか?
演出については謝罪する
しかし主張を証明したかったのだ
奴隷には何もない
信用こそが重要なのだ
彼女と戦うかは分からんが...
彼女は無言だが耳は聞こえる!
俺には独自の斥候がいる
- 彼女みたいなのはいない!
彼女はピクト人を知っている
やり方から隠れ場所までな
山中に君を案内するだろう
あいつは何で向こうに座ってんだ?
夜通しお前を見てるぞ
-知ってたよ
視線を外すことはできない
おいこっちに来いよ
彼女はしゃべれないんだよ, この馬鹿が
そんな考えもないんだ
近寄るんじゃない
舌がないのか…そいつはいいや
お前気をつけろよ
- おー!
そいつがピクト流”くそくらえ”だ
お前の”なに”が見つけられるんだから
いい追跡者に違いない
愛情表現さ
今度は犬とやってみろ
報告を
3人のピクト人騎馬兵と
囚人が徒歩で…
ローマ人と思われます
百人隊長レムス!ついて来い
そのまま! 動くな!
動くんじゃない!
何も得るものはない
こいつを連れて行くことは出来ん
分かってるな
表か裏か?
表
勝ちだ
すまん, 命令でな
おい
見つけてくれて感謝する
彼女に感謝するんだな
エティン…追跡者だ
彼女のおかげだよ
お前の名は?
クインタス・ダイアス
国境守備隊の副司令官だ
すぐに来れなくてすまなかった
援軍なのか?
- そうじゃない
俺はフラビウス・ヴィリラス
第九軍団の司令官だ
敵を探しながらここまで来た
その1つは果たせたな
将軍
- ダイオス百人隊長
おお! すっかりローマ人だな
具合はどうだ?
切り傷と打ち身が…
そんなに時間はかかりません
見えない傷もあるものだ
お前はゴラコンの虜囚から
逃げ出してきた
だがそこへ再び戻ってくれるよう
頼まねばならん
戦いに戻れるなら本望です
兵士のような話しぶりだな
- 剣闘士です
父はシピオ・ダイオス
彼が自由を得た戦いを見たぞ
偉大な人物だった
彼は戦い方や選択法を
私に教えてくれました
会わせたい奴がいる
セプタス
- なんですか?
こいつに飲み物を
こいつはそれに値する奴だ
さあ加われ,温かくしろ
飲むのを当然の権利だ
ありがとう
明日は俺の横につけ
囚われた時のことについて
俺に話してくれ
それじゃ頼んだぞ
- はい
セプタス, ぐるっと回ってくる
- 了解です
こんばんわ,将軍
- ピクト人の言葉が分かりません
捕まったら犯されちまう!
将軍がこんなに愛されてるのは
見たことがない
訓練中は先生で宴会中は父親
そして時には兄弟さ
そして戦闘では
俺たちが頼るべき神になる
どこで読んだんだ?
- うんざりするほど壁に書いてある
たぶん自分で書いたんだ
- 彼は冷酷で向こうみずな野郎さ
だが俺は躊躇なく
彼のために死ぬだろう
罠だ!
体制を立て直せ!
急ぐんだ!
馬は後部に移動だ!
早くしろ!
そのまま…防御だ!
監視を続けろ!
森から何が出てきても体制を維持しろ
クィンタス, 後ろに下がり
レムス隊長に戦列を
前に出すよう言ってくれ
行ってくる
- まだだぞ!
準備を!
警戒しろ
耐えるんだ!
突撃だ!
クィンタス
- ボソス
すまんな
-この男に救われたな
こっちへ
将軍は?
- ダメだ
移動しなきゃならん
出来るか?
- ああ
よし,来い
移動しよう
戦いの混乱の中
大地は血や嘔吐や排泄物
そして仲間や敵の内臓で覆われた
神に救済を求めるのは簡単だ
だが死ぬのは戦った兵士たち
神の足元が汚れることはない
何人かが生き残ったことに
神に感謝だ
お前だけか?
マクロス, 第2団だ
レオニダス, 下級斥候及び軽装歩兵
これで全部か?
- 俺たちは裏をかかれた
それだけだ…拠点へ戻ろう
将軍の死体を捜さねばならん
立派な墓に埋葬される資格がある
将軍は生きてるよ
本当か?
- 鎖に繋がれ連れ去られるのを見た
どこへ?
- 北だ
北へ向かおう
- ピクト人の後を追うのか?
奴らは生き残りを探して
このあたりを巡回してる
喉をかっ切られるほうがいい
- 将軍が生きてるなら探すのが義務だ
どこから来たんだ?
- キッチンさ
いい働きだった
俺の名はタラク
俺は兵士じゃない, コックだ
今は違う
ほかにも担当がある
食物供給,兵器を探し…
鎧を脱げ!身軽で出掛ける
くそっ!マルコスの奴動けるじゃねえか
彼は隊に入る前マラソン選手だったんだ
なぜ知ってるんだ?
-飯を作ってたんだ, 何だって知ってるさ
隠れろ
あの女は信用ならねえと思ってた
どこに将軍を連れてったか分かってるぜ
出るんだ
こっちだ,洞窟がある
山を登れ!さあ
ほら, 食い物だ
ダメだ!
タマゴテングタケだ
食ったら数分で死んじまうぞ
素人目にはこれらと同様に見えるがな
助かったぜ
タラク…お前アッシリア人か?
そうだ
だは本名じゃない
与えられた名前だ
本当の名は?
- 発音できるか疑問だね
生まれ故郷のクシの山から取ったものだ
レオニダス, お前は?
父がギリシャ人です
- もっと火に近づけ
お前はどこから?ボソス
- 俺は元々軍出身だ
みなが知ってることですべてさ
路地で拾われ鍛えられ
まだまだ伸びると言われてきた
教えてくれないか…
それがいい事なのか悪い事なのか?
マクロス?
俺はヌムディアから生活を捨ててきた
ギリシャまで一目散にな
そしてスポーツのため走り続けた
そして今再び走り続けている
長い道のりだな
これが最後の遠征だと思ってたが…
- まだまだじゃねえのか
トスカーナの農場に
目をつけてたんだが…
ブリック...
お前の名前の由来は?
短くしただけです... アブリックルスを
お前の母親は...賢かったのだろうな
ダメなコメディアンでした
これが由来です
さあ寝ましょう
俺が最初の見張りに立ちます
将軍
- 俺の兵士たちは?
神に召された
裏切り者!
彼女は君に答えたいが
話すことが出来ん,なぜだか分かるか?
逃げ場所を求め我々のところに
来たときにはまだ子供だった
彼女の村はローマ軍の
規則に触れ壊滅させられた
見せしめのため彼女の父親を
目の前で焼き殺した
そして母親を死を願うまで
強姦し続けた
エティンは彼女が強姦されるまで
見続けることを強要された
そして最終的に話せないよう
血まみれのローマ軍は
彼女の舌を切り取った
彼女は北へ逃げ
保護のため我々の元へ来た
我々は彼女を育て一員とした
彼女が成年に達した時
我々は忠誠を装い
彼女をお前たちの元へ送り込んだ
軍はまだ分散している
暗くなるのを待とう
来い
来い
ブリック, ボソス, そして俺
残りは見張ってくれ
将軍
軍団は?
- 自分と小隊だけです
ちくしょう
くそっ
早く
置いていけ
騒ぐな
斧が必要だ
- 離れろ!
決して見放しません
残った軍団に命令するのはお前だ
さあ行け!
俺たちは行くぜ
行くんだ!
連れて帰ってやれ
第九軍団万歳だ
サックスは?
ささいな問題があってな
将軍の兜を入手した
彼はどこだ?
作戦は失敗だ,来い
すべてが無駄足か!
くそっ
お前がしたことを見ろ
死ぬ前に彼らが二度と生き返って
話すことがないのを理解しろ
さっさと続けろ
ローマの友人は冷たい鉄が曲がらないのを
知るべきだったな!壊れちまう
何を待っている?
俺が怖いのか?
それとも意気地なしか?
お前のお手並みを見せてもらおう
女狼よ
行こう!
行くぞ!俺たちは動き続けなきゃならん
さらにこれ以上か?
- 追っ手が来なくなるまでだ
動き続けるぞ,北へ
南に行けば俺たちの前線がある
奴らの監視は続いている
逃げ切ることは出来ん
だから裏をかく必要がある
北へ向かいコースを乱し
西から南へ向かう
かなりの日数がかかるだろう
だがそれが敵の前線より
後ろにいる我々の唯一の策だ
行こう!
あんたにはこれが必要だ, 隊長
ピクト人の追跡は止まず
決して留まることはない
彼らは常に走り続け
めったに食べたり眠ることはない
エティンは狼のようで
生まれてすぐ狩りを学んだかのようだ
まさに本能のなせる技だ
彼女は地形を読み
わずかな兆候を見逃さず
捕獲のため着実に獲物に近づく
今の獲物はローマ人
我々がその対象だ
動け! 動き続けろ!
待ってくれ!
レオ, 俺たちは動き続けなきゃならん!
- いや,休息が必要だ
もう動けない, 凍えてしまう
- おい連れていけ
ブリック, 風よけになる
シェルターを探せ
もういい,助けてくれ
彼のせいで進行が遅れている
指示をくれ,俺が面倒みる
団結して生きるか分断されて死ぬか…..
お前から頼む
望むなら状況を打破できる
だが最初の機会だけに慎重にいくよ
お前の葬式だな
彼らが顔を青い大青で塗るとき
それは装飾を越え意味を成す
それは神聖な儀式だ
ピクト人にとってそれは
失敗より死を選ぶことを意味する
それは不退転の決意を表す
皆の状態はいように見える
俺は彼らを導くのに相応しい男か?
父は人生で任務と名誉が何よりも
重要であると教えてくれた
彼の言葉がなければ獣も同然だ
俺は兵士を家に届けるよう
将軍に約束した
それは俺の任務であり
義務だ
悪くない腕前だ,行こう
飲め!まだ温かい
そいつは何だ?
- 胃袋さ
中身は半分消化されちまってる
食えよ, いけるぞ
クィンタス,奴ら声を聞きつけたかも…
どうかしたか?
動け! 逃げるんだ!
動け! 動け!
こっちだ!
さあ行こう
登るんだ!
さあ行くぞ!
奴らが来たぞ!
近づいてるぞ
- さあ! さっさと登るんだ
来い!手を貸せ
ダメだ!
ちくしょう!
飛ぶしかない
- 正気か?
やれ!
- くそったれが
出来ねえよ!
- いいからやれ!
お前も出来る!
くそっ! タラク!
大丈夫か? こっちだ
掴まえろ
- 掴まえたぞ
タラクは?
見失った
マクロスは?
水から出よう
来い
チェニックを脱ぐんだ
圧迫される
ちくしょう
歩けるか?
- ああ
それじゃ走ろう
奴ら下流まで追いかけてきた
そのまま過ぎ去っちまえ
くそっ!
彼女がいるからな
- 魔女め,なぜそんなことが出来るんだ?
魔術じゃない, 追跡者だ
だから俺たちの風下にいるんだ
どうした?
- 奴らが谷の向こうで野営をしてる
奴らがどこにいようと俺たちは構わない
だが彼女はそうじゃない…
ボソス, レオの世話を
どこへ行く?
- 可能性を探りにな
来い
クィンタス!
早く殺してしゃべるのを止めろ
やめろ!
主導権を握られたな
- ボソス!
- 奴らはお前と同じ考えだった
奴らはもはや国のために
戦ってるんじゃない
我々に血の復讐を誓ってるんだ
それに休息を知らない...
...俺たちが奴らを死に請うまで
ひざまずいて物乞いする
準備は出来てるか?
終った…絶望的だ
- 絶望的?
奴らが歌ったり詩を書くのは絶望的だが…
絶望的なのは伝説の材料さ
伝説はお前を横たえさせる
どうすりゃいい?
まだあたりが暗い間は
動き続けよう
神は我々を見捨てた
自らチャンスを掴むんだ
マクロス,マクロス
もう…ついていけない
無理だ…
こうすれば俺たちのうち
1人はたどり着ける
この野郎!
- 泣き言いうなよ,マクロス
静かにしてりゃ時間が稼げるだろ
置いてかないでくれ!
サックス!
来やがれ!
この場所は避けるべきだ
食物と休息する場所が必要だ
ここは一体全体どこなんだ?
水を手に入れてくる,警戒を怠るな
- ああ
ブリック, 中へ入ってろ
すぐに戻るんだ
あんたに任せよう
私たちの言葉が話せるのね
守備隊の出身なの?
もう北上するのはやめたと思ってたわ
守備隊? なんの?
ここから2日の距離南にいる隊よ
- そいつらがここに?
じゃなんで私があなたたちの言葉を
知ってると思うの?
彼らを落胆させるためよ
彼らは私が魔術師だと思ってるわ
だから放っておくの
普通はそうじゃないけどね
あなたは違うの?
俺たちは怖がらせるには
あまりにも疲れきっている
3000の兵が今では3人だ
こっちへ
ブリック,ナイフを置くんだ
ボソス, ローマ守備隊が
ここから2日の距離にいるそうだ
メンテスの西開拓ポストに違いない
2日間?
あなたの友人の
面倒を見てあげるわ
クィンタス, 彼女は何をしてるんだ?
彼女はピクト人で女性だ…
それだけで信用できんだろ!
これで出血は止まるわ
タマゴテングダケか?
いい匂いだ
脚の具合はどうだ?
彼女は魔法を使ったか?
クィンタス, きのこだ
何だと?
- 俺たちに毒を試そうとしてる
脚を直してくれてるのになぜ殺す必要が?
タマゴテングには白いヒダがあるわ
あなたにはいっぱい入れとくわね
うまい
マジでうまいぞ
本当だ
- よかったな
あなたの部下はとても神経質ね
そうあるべきだ
昼夜悪魔に追われてるのだから
悪魔?
エティンと呼ばれてる
知ってるのか?
もすエティンに追われてるのなら
既に死んだようなものね
それは慰めか?
彼女の魂は空よ
ローマ兵の血によってのみ満たされる
アリアンはどこだ?
朝食を採りに行ったよ
大丈夫か?
誘惑してるの?
出身に関係なく小便を途中で
遮るのは失礼じゃないか?
どこの出身であろうと
朝飯前の小便タイムでも
警告するのは当然のことよ
いいところだ
昨夜丘陵は嵐だったに違いないわ
来るんだ!
問題発生だ
- ここから出よう
もう遅いみたいだ
倉庫に隠れて物音をたてないで
君を危険な目に合わせてしまった
俺たちはここを去る
すぐに出ても夜半には捕まってしまうわ
朝まで待って
そうすればお仲間も旅が出来るわ
同じ人種じゃないのか
そうじゃないわ
ゴラコンは魔女狩りで私にこの傷を...
...追放者の証として
そして郊外へ私を追放したの
敵地で避難場所を探す我々に
どんな残酷なことが
待ち受けているのだろうか?
彼女は天使...
...それとも悪魔か?
問題ない
- よし
休んでくれ
俺は好戦的な古い軍人だ
...だが間違いを認めるのにこだわりはない
誤解してすまなかった
それだけだ
冷えるからこれを
- ありがとう
君は俺たちを保護してくれた結果
危ない目に遭った
なぜだ?
誰にでもってわけじゃないわ
選ぶ権利はあるはずよ
道中の食料はここに
すまんな
幸運を, ローマ人
幸運を, 魔女よ
ボソス起きろ!行くぞ
脚が!
おい見てみろ! 火の気があるぞ
温かい食い物と乾いたベットにありつける
行くぞ
アグリコラはすでに後退した
皇帝ハドリアヌスは南への新しい
防衛ラインを形成する命令を出した
戦ったこの地をあきらめるということか
俺たちを残したままで?
- クソが!
なぜ彼女はまだ…?
それは分からんが
走るのにはもう飽きた
これが見つけられたすべてだ
- 数えてみろ
ヴィリラスのために
第九軍団のために
ボソス, 側面を守れ!西側だ
ブリック!
来い!
さらにどのくらいだと思う?
- 分からん
馬で2日くらいじゃないか?
もう十分じゃないか, サックス
くそっ!
ピクト人だと思ったぜ
死んだと思ってたよ
マクロスは?
狼にやられた
これだけか? 残ってるのは?
まあ, 少なくとも3人はたどり着いた!
まだ戻ったわけじゃない
- 何を言ってるんだ?
今開拓地駐屯地にいるじゃないか
- 違う
アグリコアには解雇命令が出た
ローマ軍はこの地に
見切りをつけたってのか?
残念とも言えないな
俺たちはタダ働きだ
いったい何があったんだ, サックス?
- 何のことを話しているやら…
これがハドリアヌスの壮大なクソ計画?
壁か?
構うもんか!俺たちは着いたんだ
行こうぜ!
- ボソス, 待て!
ゆっくり降りろ, 隊長
サックス, 何をする?
互いに理解が必要だな
多くの善人がお前のせいで死んだ
その責任を負うべきだ
なぜあんたがそう感じるか知ってるか?
おい!
ボソス!
この報告書は私たちが
恐れていることを確信させた
君は兵士として戦い
ローマからの感謝を得た
私の個人的な部屋に招いて
食事を与えよう
腹が空いてるようだからな
不名誉を背負い
ローマに戻るわけにはいきません
軍団については失敗の事実より
謎のままのほうがよろしいかと…
ことが外に漏れれば
様々な国や種族が反抗する
リスクが大きすぎる
同意しろと?
第九軍団の行動は
記録から抹消されるだろう
ええ
はい
食事がお気に召せばいいのですが…
ワインをお持ちしました
ローマの英雄にできるささやかなことです
これが英雄に対する仕打ちか?
真実とともに葬り去るつもりなのか?
あなたはリスクが高すぎる
どこへ行くつもり?
俺が戻るべき場所だ
ダメよ!
俺の生命は再び君の
手の内にあるみたいだ…魔女よ
俺の名はクインタス・ダイアス
俺はローマ軍の逃亡者
これは始めの物語でも
終焉の話でもない